第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY14] 過疎化が進む中国・四国地方での地元に根ざした緩和ケアの形を考える

2017年6月23日(金) 10:45 〜 12:15 第11会場 (会議センター 503)

座長:山根弘路(川崎医科大学 総合内科学4)、藤田佐和(高知県立大学 看護学部)

企画趣旨
 中国・四国地区では昭和30年代後半から急激に過疎化が進み、特に山間部・島嶼部では50年前の人口統計と比較して軒並み30-50%以上の人口減少が起こっています。当然ながら、一旦人口減少がおこれば、その地域で従事する医療スタッフの確保さえも困難となります。現実に中国・四国地区では、医師・看護師・薬剤師などの多職種に渡る医療スタッフ不足により、特に過疎地域での医療環境が徐々に悪化の一途を辿っています。特に緩和医療・終末期医療の現場においては全人的医療を提供する上で医療スタッフ不足は患者さんに直接的な悪影響をもたらしており、都市部の医療環境と比べて、大きな地域間格差が既に形成されています。そのため、現状の逆風に耐えながら、目の前の患者さんのため、創意工夫しつつ、医療貢献し続けている医療者の努力によってこの地方の緩和医療が支えられているといっても過言ではない状況と推察されます。本セッションではまず、過疎化が進み、地理的にも離島・山間地域の多い中国四国地区の緩和医療の現況を、さまざまな立場で、今現在も地域緩和医療に携わっておられる4名の演者から紹介していただき、問題点を明らかにしたいと思います。後半部分では会場参加者も交えて総合討論を行い、今後の方策について広く意見を求め、本セッションでの成果として行政に働きかけることができ得る具体的な現状打開策を導き出したいと考えています。

山根 弘路 利益相反1 〜 13:利益相反開示事項9(「分類」A、「名称」日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、日本イーライリリー株式会社、小野薬品工業株式会社、「時期」2016年度、「内容」奨学寄付金)、左記以外は該当無し
藤田 佐和 利益相反1 ~ 13:該当無し