第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY20] 医療圏を越えた連携について考える

2017年6月23日(金) 14:00 〜 15:30 第10会場 (会議センター 501+502)

座長:松本禎久(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 緩和医療科)、齋藤義之(新潟県立新発田病院 緩和ケア科)

企画趣旨
 がん医療においては、「診断」「治療」「終末期(人生の最終段階)」という経過をたどる中で、患者さんが複数の医療圏を移動することも少なくありません。より高度な、あるいは先進的な抗がん治療・終末期医療を患者さんが求めて移動する場合や、独居生活が困難となった患者さんが同居可能なご家族の居住する地域に移動する場合など、理由は様々ですが、患者さんが「自分にとって望ましいと思う医療・ケア・生活環境」を求めて移動する場合が多いものと思われます。
 そのような移動には都道府県の境界を越えるものもありますが、様々な観点から不適切と思われる移動が行われたり、移動そのものは適切でも連携の調整に伴う何らかの困難が生じたりする場合があります。こうした問題を解決するには、異なる医療圏の関係者が適切に連携することが必要ですが、同じ都道府県内であっても、医療資源が豊かな都市型、乏しい地方型といった異なる特性の医療圏が存在しており、都道府県全体としての問題・取り組みなどの「適切な連携に必要な情報」を異なる医療圏の関係者が十分に把握しているとは言い難いのが現状です。
 以上より、医療資源が特に豊かな首都圏を含む関東甲信越地区において、地域に根差して地道に奮闘しておられる方々の生の声を聴き、がん医療、特にがん緩和ケアにおける医療圏を越えた適切な連携の実現のための具体的な方策について話し合うことは重要な意味を持つものと思われます。

松本 禎久 利益相反1 〜 13:該当無し
齋藤 義之 利益相反1 ~ 13:該当無し