第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY24] そうだったんだ!医療処置をもう一度学ぶ

2017年6月23日(金) 15:45 〜 17:15 第4会場 (会議センター 301+302)

座長:吉澤明孝(要町病院)、小林孝一郎(富山赤十字病院 緩和治療センター)

企画趣旨
 「緩和医療は総合医療である」といっても過言ではありません。我々はいろいろな医療処置をこなしています。今回それを一から振り返り、アップデートし、さらに匠からオリジナルの工夫を見せていただける機会を作りました。1)気管切開孔の唾液や気道分泌物による汚染、過剰な浸出液による皮膚障害や創感染の予防、またカフ上部の痰や分泌物が下気道に垂れ込んでいるとき、チューブの脇から分泌物が流れ出しているときにどうするかなどを紹介します。2)胃瘻造設後の合併症として、瘻孔周囲の皮膚トラブル・感染(不良肉芽、発赤・びらん、潰瘍)、リーク(栄養剤、消化液)、下痢、嘔気・嘔吐、チューブトラブルなどがあり、その予防とケアに関してデバイスや手技の工夫を紹介します。3)自壊創は転移性病変があるがん患者の5 〜 10%に生じ、患者のQOLに大きな影響を及ぼします。腫瘍が皮膚表面に露出することによる滲出液、におい、痛み、出血といった局所症状のケアの工夫を紹介します。4)在宅療養の場は、感染という点でハイリスクな場面が少なくなく、特に在宅医療の現場での消毒薬の選択の根拠と適切な使用法について紹介し、慣例として行なわれている消毒の処置を見直す機会としたいと思います。

吉澤 明孝 利益相反1 〜 13:該当無し
小林 孝一郎 利益相反1 ~ 13:該当無し