第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY29] 最期まで排泄を支える

2017年6月24日(土) 08:15 〜 09:45 第5会場 (会議センター 303+304)

座長:三浦剛史(三井記念病院)、後藤たみ(神戸市立医療センター西市民病院 看護部)

企画趣旨
 人が生きて行くための基本的な行動の中でも排泄は最期まで気にかけなければならないものでしょう。人間の生命維持活動としてほとんどの場合最期まで尿は作られ続けます。言い換えれば生きている間は排尿について対応し続けなければならないということではないでしょうか。排泄は重要な基本的行動でありながら隠しておきたい行為でもあり、その秘匿性が損なわれることで尊厳は傷つき大きな苦痛をご本人にもたらします。一方、排せつ物への対処を怠ることで感染や皮膚障害など新たな苦痛を生む恐れもあります。人生の最期が近づくにつれて身体機能の低下から排尿方法を変更せざるを得ないことがほとんどではないでしょうか。そうなるとご本人のQOL低下だけでなく支えとなるご家族やその他のケアギバーにも負担を強いることになります。そのような中でご本人の尊厳を保ち、ケアギバーにも配慮した排尿ケアをどのように実践すればいいのでしょうか。正解はないのかもしれませんが本シンポジウムを通じて皆さんと一緒に考え、明日からの診療・ケアに生かしていただけるような機会にしたいと考えます。今回は3人のシンポジストに登壇いただき、普段実践されている排泄に関する取り組みをご紹介いただくとともに先日上梓された「がん患者の泌尿器症状の緩和に関するガイドライン」にも触れながら議論を深めます。

三浦 剛史 利益相反1 〜 13:該当無し
後藤 たみ 利益相反1 ~ 13:該当無し