The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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一般シンポジウム

一般シンポジウム12
ダイバーシティ次世代へのバトン:真に役立つ精神医学のために    

Thu. Jun 20, 2024 10:45 AM - 12:45 PM J会場 (札幌コンベンションセンター 2F 201+202会議室)

司会:三原 伊保子(三原デイケア+クリニックりぼん・りぼん),早苗 麻子(萌クリニック)
メインコーディネーター:三原 伊保子(三原デイケア+クリニックりぼん・りぼん)
サブコーディネーター:早苗 麻子(萌クリニック),加茂 登志子(若松町こころとひふのクリニック)

本学会の男女共同参画の歩みも、内外各方面のご理解ご助力のもと、少しずつではあるが着実に前進していると言ってもよいと思う。本シンポジウムは、今一度共に考え、また<ダイバーシティ次世代>とも言うべき次の世代の精神科医たちにバトンを繋ぐことで、真に役に立つ精神医学、精神科医療の一助となれれば幸いだと考え企画した。であるなら、委員会シンポジウムとして行うべきとの意見もいただいたが、今回のシンポジウムの企画を担当した者の多くは、本学会の男女共同参画委員会の言わばOB(OG)で構成されていることもあり別途に企画させていただくこととした。今回の構成メンバーのほとんどは、委員会設立当初からの委員であったが、次世代への引き継ぎ等の学会の方針もあり前年度で委員委嘱終了となった。こういった事情は、当委員会に限ったことではなく他の多くの委員会も同様ではあるが、本シンポジウムは単なる委員同志の引継ぎに止まらず、次世代の当学会会員へのバトンを繋ぐ意味もこめて企画することとした。シンポジウムの構成としては、まず男女共同参画委員会の誕生と変遷、現在までの活動と成果、現時点で残された問題点を3 人のシンポジストが提示する。そして、今後の方向性を示唆していただくために、岩中 督氏にシンポジストとして参加していただく。氏は、女性医師にとってハードルが高いと言われている外科領域で、いち早く男女共同参画の実現に取り組まれたご経験をお持ちであり、机上の空論になりがちである男女共同参画を、身近な合理的配慮を持って大学等の教育機関や所属学会等で指導した実例も伺えると期待している。また、指定発言として本学会における男女共同参画活動にご理解ご指導をいただいた元理事長の神庭重信氏にもご参加いただき、今後の本学会におけるgender equality が、未来のより充実した精神医学、精神科医療に欠くべからざるものであることを検証したい。