[KS1040-1] 介護者の腰痛予防のための工学的支援について
高齢化社会を迎える中で,その根幹を担う介護職について,離職や求人しても応募すらなく人材不足に陥っている現状があります。特に,特別養護老人ホーム等の施設では,職員不足からベッドは空いているものの入所待機者が多く待ち続けていると耳にします。その背景には,賃金の問題,精神的なストレスの多い職場環境など様々な原因はあるものの,腰痛という肉体的な負担も大きな問題の一つでしょう。在宅においても同様で,介助量の多い要介護者を抱えた家族にも腰痛は大きな影を落としています。
介護現場における腰痛は,主に筋肉の過度な持続的緊張によって起こる,筋・筋膜性腰痛と,椎間板への無理な荷重によって起こる腰痛椎間板ヘルニアなどがあります。その誘因としては,持続した不良な作業姿勢や要介護者の介助での持ち上げなどです。
このような現状で私たち理学療法士の役割も「治療」ばかりではなく,「予防」へと大きく変化してきています。最近では腰痛対策としてマスコミでも「介護ロボット」をキーワードとして様々なものが紹介されています。しかし,紹介されているロボットの実態は,新たなカテゴリーとしてのロボットから従来からある福祉用具と,幅広く混在しているのが実情です。
今回は,話題のロボットから,腰痛予防のための福祉用具,また,介護者の腰痛予防のための環境整備について,機器や環境の現状とともに,私たち理学療法士の役割についてお話をさせていただきます。
介護現場における腰痛は,主に筋肉の過度な持続的緊張によって起こる,筋・筋膜性腰痛と,椎間板への無理な荷重によって起こる腰痛椎間板ヘルニアなどがあります。その誘因としては,持続した不良な作業姿勢や要介護者の介助での持ち上げなどです。
このような現状で私たち理学療法士の役割も「治療」ばかりではなく,「予防」へと大きく変化してきています。最近では腰痛対策としてマスコミでも「介護ロボット」をキーワードとして様々なものが紹介されています。しかし,紹介されているロボットの実態は,新たなカテゴリーとしてのロボットから従来からある福祉用具と,幅広く混在しているのが実情です。
今回は,話題のロボットから,腰痛予防のための福祉用具,また,介護者の腰痛予防のための環境整備について,機器や環境の現状とともに,私たち理学療法士の役割についてお話をさせていただきます。