日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PC] エリアC(マネージメント、計画、教育、システム・形態、構成、論、史、材料計画、デザイン評価、感性工学、人間工学)

2022年6月25日(土) 11:10 〜 12:10 エリアC (ポスター発表)

[PC-06] 類似から類縁へ

数量化理論三類の文化系統学への置き換え

*松井 実1 (1. 産業技術大学院大学)

キーワード:cultural phylogenetics, phylogenetic network, Hayashi's quantification method III


文化系統学は、複雑に錯綜しがちな文化形質間の関係を探究する際に広く使われている文化進化学的なアプローチである。デザインの研究者はしばしば、デザインされた製品の特徴を二値化し、対応分析(数量化理論三類)を用いて次元圧縮したのちクラスター分析で群化する手法をとる。このアプローチは進化の観点からいうと問題がある。本発表では、55本の現代的なモデル、5本の歴史的モデル、1本のオリジナル1891年モデル、合計61本のVictorinox関係のスイスアーミーナイフモデルを例に系統ネットワークとして推定した例を紹介する。