[03-01] VA管理はじめました
【はじめに】
バスキュラーアクセス(以下:VA)管理を新規事業として臨床工学技士(以下:CE)が企画立案から業務確立するまでを経験したので報告する。
【経緯】
当院において、VA管理は行っておらず、高度狭窄や閉塞など透析困難時に経皮的血管形成術(以下:VAIVT)を外部委託していた。
2021年3月、VA管理を行うためにVAエコーやVAIVTを院内にて行う企画立案した。まずは透析担当医師、循環器内科医師、透析専任看護師、外来看護師、臨床検査技師に企画説明し賛同を得た。次に病院長、事務長、理事長に企画説明し、2022年4月を目処に開始する許可を得た。
2021年12月、循環器内科医師、外来看護師、臨床検査技師、事務員、CEにてチームを発足し、検査から治療までの流れを話し合い、クリニカルパス作成や施設見学を行った。
対象患者全40名のうち、狭窄音や静脈圧上昇、穿刺困難など症状のある方からVAエコーを優先的に臨床検査技師に依頼する。その結果を踏まえ循環器内科医師にVAIVT依頼し、日程調整を行う。透析担当医師には検査・治療の必要性が生じる度に報告・連絡をする。VAIVT施行日が決まれば業者に物品の手配をするという方法で2022年1月からVAエコーを開始し、同年3月、VAIVT開始した。2022年7月現在、50件/年ペースでVAIVTが稼働している。
【まとめ】
VA管理を始めることで患者サービス・満足度の向上につながった。また検査から治療までの工程全てにCEが関わり、透析患者や他職種との信頼関係の構築が出来た。
シャント造影に立ち会うことにより予想とは違う実際の血流の走行を把握できた。
VAエコーを今後はCE業務とする目標が出来たこと、VAIVTの直接介助はCE業務の拡大となり、モチベーション向上につながった。
初期導入費用をかけずに収益増加に貢献できた。
バスキュラーアクセス(以下:VA)管理を新規事業として臨床工学技士(以下:CE)が企画立案から業務確立するまでを経験したので報告する。
【経緯】
当院において、VA管理は行っておらず、高度狭窄や閉塞など透析困難時に経皮的血管形成術(以下:VAIVT)を外部委託していた。
2021年3月、VA管理を行うためにVAエコーやVAIVTを院内にて行う企画立案した。まずは透析担当医師、循環器内科医師、透析専任看護師、外来看護師、臨床検査技師に企画説明し賛同を得た。次に病院長、事務長、理事長に企画説明し、2022年4月を目処に開始する許可を得た。
2021年12月、循環器内科医師、外来看護師、臨床検査技師、事務員、CEにてチームを発足し、検査から治療までの流れを話し合い、クリニカルパス作成や施設見学を行った。
対象患者全40名のうち、狭窄音や静脈圧上昇、穿刺困難など症状のある方からVAエコーを優先的に臨床検査技師に依頼する。その結果を踏まえ循環器内科医師にVAIVT依頼し、日程調整を行う。透析担当医師には検査・治療の必要性が生じる度に報告・連絡をする。VAIVT施行日が決まれば業者に物品の手配をするという方法で2022年1月からVAエコーを開始し、同年3月、VAIVT開始した。2022年7月現在、50件/年ペースでVAIVTが稼働している。
【まとめ】
VA管理を始めることで患者サービス・満足度の向上につながった。また検査から治療までの工程全てにCEが関わり、透析患者や他職種との信頼関係の構築が出来た。
シャント造影に立ち会うことにより予想とは違う実際の血流の走行を把握できた。
VAエコーを今後はCE業務とする目標が出来たこと、VAIVTの直接介助はCE業務の拡大となり、モチベーション向上につながった。
初期導入費用をかけずに収益増加に貢献できた。