粉体精製とシミュレーション

[23-02] A-DEMによる粒⼦破壊挙動のシミュレーション

^〇加納 純也¹、石原 真吾¹ (1. 東北大学)

司会:西須 佳宏(産業技術総合研究所)

粉砕における固体粒子の破壊挙動を予測することを目的とし、シミュレーションモデルの新規構築を行った。ADEM(Advanced DEM)では、球形の構成粒子を連結することにより任意形状粒子の運動挙動を求めることができ、また、外力に応じて連結を破断させることで固体粒子の破壊を表現することが可能である。本研究では、構築したモデルを用いて一軸圧縮試験や落下試験時の破壊挙動を計算から求め、実験との比較を行った。その結果、落下試験では、衝突速度が大きいほど破壊後に生成される破砕片の粒子径が小さくなるという実験事実をシミュレーションでも同様に再現することが確認され、本モデルが粉砕を解析するための有用なツールとなりうることが示唆された。