一般社団法人資源・素材学会 平成26(2014)年度 春季大会

講演情報

一般講演

リサイクリング

2014年3月28日(金) 13:00 〜 15:00 第2会場 中セミナー室1 (An401・402)

司会:原口 大輔(三菱マテリアル)、星 裕之(日立金属)、王 立邦(東京大学)、所 千晴(早稲田大学)

13:00 〜 13:15

[32-08] リチウムイオン電池の処理技術、どうする価値のない電池の処理?

蓬莱 賢一1芝田 隼次1、村山 憲弘1 (1. 関西大学)

司会:王 立邦(東京大学)

リチウムイオン電池は携帯電話、PC、HEV、EVなどに使われる。自動車用途の電池は、この3年間でいろいろな点で大きく変化している。形は鉄製ケースの円筒形電池からアルミ製長方形型の大型電池へと変化した。正極材はコバルト酸リチウムを主成分とするものから、3成分系Co,Ni,MnのLi酸化物やNi,Co,Alを含むLi酸化物へと変化した。このような短期間での組成の変化は、リサイクルという点で好ましくない。初期に検討されたリチウムイオン電池(LiCoO2を主成分とする鉄製ケースの円筒形電池)の処理プロセスは、電池の放電処理-焼成-粉砕-分級-磁力選別-ふるい下産物の湿式処理である。価値の高いレアメタルはふるい下産物に含まれ、回収対象は主にCoとLiであった。残りは銅やアルミや鉄を含む残渣となり、用途は少ない。湿式処理工程でもふるい下産物の硫酸溶解液中に含まれるFe,Al,Mnなどの除去をしなければならない。このような処理技術は、正極材がマンガン酸リチウムやリン酸鉄リチウムへと変化すると、なおさら適用できなくなる。ならば、10-15年後に発生するリチウムイオン電池をほっておいていいのだろうか?

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