低炭素社会構築のための CCS への取り組み

[37-09] 苫⼩牧におけるCCS⼤規模実証試験

^〇阿部 正憲¹ (1. 日本CCS調査株式会社)

司会:當舎 利行(JOGMEC)

苫小牧CCS大規模実証試験は、年間10万トン以上の規模でCO2を地下1000m以深の帯水層へ圧入し、回収から貯留までのCCS全体システムを対象として、実用化に対応したレベルで安全にCCSが実施できることなどを実証するプロジェクトである。経済産業省は、2020年頃のCCS実用化を目指して2012年2月に実証試験開始を決定し、2012年度から2015年度にわたる実証試験準備業務(EPC業務など)の委託先として日本CCS調査(株)を選定した。実証試験準備業務では、地上設備の設計・建設・試運転、圧入井および観測井の掘削、各種モニタリングシステムの構築を行う。講演では、実証試験計画の概要と準備業務の進捗状況について報告する。