資源・素材2014(熊本)

講演情報

企画講演

鉱業史

2014年9月17日(水) 09:00 〜 11:50 225教室 (熊本大学)

司会:中西哲也(九大), 久間英樹(松江高専)

10:50 〜 11:20

[A9-4] 佐賀市三重津海軍所跡出土石炭の評価について

大石徹1, 笹田朋孝2, 前田達男3 (1.日鉄住金環境株式会社, 2.愛媛大学, 3.佐賀市教育委員会)

司会:久間英樹(松江高専)

キーワード:佐賀市, 三重津, 海軍所, 出土, 石炭, 評価

佐賀市の早津江川西側の河川敷に広がる三重津海軍所跡は、佐賀藩が1858年(安政5年)に設立した蒸気船等の船の修理・造船施設の跡で、西洋船運用のための教育・訓練機関も兼ね備えており、また藩所有の艦船ならびに幕府から委託された蒸気船の運用も行っていた。近年、発掘調査と文献調査が進められ、2010年(平成22年)に世界遺産暫定リストへ「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」として登録され、平成27年の世界文化遺産登録を目指している。
本研究では、海軍所跡の船渠(ドック)から出土した石炭について、CHNO組成の分析を実施し、西九州地域の石炭分析データベースと比較して出土石炭の産地を推定を行った。古文書調査等では佐賀県武雄市北方町の大副山等から石炭が納入されたとの記録があり、佐賀県北方町の杵島、西杵炭鉱の石炭を期待したが、CHNO組成分析結果では、出土石炭は杵島、西杵炭鉱の石炭の特徴と一致せず、むしろ長崎県の高島、端島、大島炭鉱又は福岡・熊本県境の三池のグループに近い事が判明した。

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