資源・素材2014(熊本)

講演情報

企画講演

非水溶液を用いた材料プロセッシング

2014年9月17日(水) 09:10 〜 15:45 234教室 (熊本大学)

司会:邑瀬邦明(京都大学), 三宅正男(京都大学)

09:15 〜 10:05

[B7-1] 量子ビームとイオン液体を組み合わせたナノ・マイクロ材料プロセッシング

津田哲哉 (大阪大学 大学院工学研究科)

司会:邑瀬邦明(京都大学)

キーワード:イオン液体, 量子ビーム, プロセッシング, 材料

量子ビームはγ線やX線の属する電磁波と電子線やイオンビームの属する粒子線の2つに分類することができ、既にそれらは様々なテクノロジーに利用されている。一方、イオン液体は従来の溶媒系にはない特異な特徴を併せ持つため、多岐にわたる分野で研究例が増加している。しかし、量子ビームとイオン液体を組み合わせた材料プロセッシングに関する研究はあまり報告例がない。我々は量子ビームをイオン液体に照射した際に生じる活性種を積極的に利用した材料プロセッシングの構築に取り組んでいる。その過程において、様々な金属や半導体、合金のナノ粒子が調製できることを見い出すとともに、その生成過程をin situ TEM観察することに成功した。また、量子ビームの照射位置をナノ・マイクロのスケールでコントロールすることにより、任意の構造体が造形できることも明らかとした。最近では、このようなプロセスを応用することにより、究極のエコマテリアルである木材に様々な機能性を付与することもできるようになりつつある。本講演では、量子ビームとイオン液体を組み合わせた材料プロセッシングが切り拓く新たな世界について、我々の研究事例を通じて紹介する。

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