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[C3-5] 坑廃水処理におけるパッシブトリートメント活用について-実規模人工湿地による実証試験-
キーワード:休廃止鉱山, 坑廃水処理, パッシブトリートメント, 人工湿地
休廃止鉱山においては、坑道やズリ堆積場から有害金属を含む水(坑廃水)の流出・浸出が続き、鉱山周辺及びその下流域の環境に大きな悪影響(鉱山鉱害)を与える場合がある。この鉱山鉱害を防止する対策の中で、近年注目され始めているのが、自然の力を利用して坑廃水の処理をおこなう方法である。この方法は湿地などの水・土壌・植物が持っている浄化能力を利用して水を浄化することから、低コストで、省エネルギーなどの特徴がある。このため現在広く行われている薬剤を使用する坑廃水処理と比較し、処理に係る費用の削減に非常に有効と考えられている。そこで、地質研究所では、鉱害防止対策に湿地の浄化能力を利用する人工湿地処理の導入を目指して、2013年より、経済産業省の調査研究事業を活用して、現在薬剤を用いた坑廃水処理を行っている休廃止鉱山に実用規模の人工湿地を造成して、人工湿地による坑廃水処理の実証試験を開始した。実規模人工湿地は面積約1927m2の表面流型人工湿地で、2013年11月に完成した。現在、水質変動等の各種調査を実施しており、この実証試験の結果等を検証し、人工湿地による坑排水処理の実用化を図る。
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