リサイクリング

[PY-16] 廃マンガン電池中の酸化マンガンを利用したネオジム磁石のガルバニックリーチング

^○安部一真, 中澤廣, 晴山渉 (岩手大学大学院工学研究科)

キーワード：ネオジム磁石, 二酸化マンガン, ガルバニック反応

ネオジム磁石は磁力が高く、機械的強度にも優れ、今後、ネオジム磁石の製造は急速に拡大するものと考えられる。そのため、ネオジム磁石からNdを回収する技術の開発が望まれる。 短時間溶出が可能で低コスト、またマイルドな浸出条件のリーチング法として、ガルバニック反応を利用したリーチング法がある。レストポテンシャルの異なる固体同士が酸性溶液中で接触することにより電子が移動し、両個体において、酸化還元反応（ガルバニック反応）が起こり、固体の溶出速度や溶出率を増加させることができる。 マンガン電池中に含まれる二酸化マンガンは有用金属でありながらリサイクルが行われていない。二酸化マンガンはネオジムより貴であるため、両者が接触することで、ネオジムの酸化溶解が促進すると考えられる。 本研究では、Nd、Mnのリサイクルを目的として、廃マンガン電池中に含まれる二酸化マンガンを用いたネオジム磁石のガルバニックリーチングについて検討した。