環境、その他

[1315] 全方位スクリーン呈示による露天採掘場の景観評価

環境

^〇北條駿太¹, 大塚尚寛¹, 齊藤貢¹ (1.岩手大学大学院工学研究科デザイン・メディア工学専攻)

司会: 篠田 弘造 (東北大学)

キーワード：露天採掘, 景観評価, VRS, 全方位, スクリーン呈示

露天採掘場は、周囲の地域景観を阻害する要因となり、景観問題となっている例が多くみられる。筆者らはこれまで、露天採掘場の景観評価に用いる変化刺激として、採石場を画面中央に据えた実写写真やCGを用いて、これらを実物大にスクリーンに投影したり、PCディスプレイに呈示して評価実験を行ってきた。しかし、現地での景観状況を考慮すると、視点場を中心として360°視野が開けた状況での景観呈示を行い評価する必要がある。そこで本研究では、マルチスクリーンを用いて、全方位の景観を実物大で映写呈示する方法を試み、露天採掘場の地域景観に及ぼす景観阻害度について調べた。また、景観対策を検討することが可能であるシミュレーションソフトとして、VRS（Virtual Reality System：仮想現実システム）を利用して作成した景観シミュレーション画像を用いた全方位呈示による景観実験も行い、実写写真との評価結果の一致性について検証した。さらに、簡易的な景観評価を実施できる方法として、タブレットPC呈示による方法も取り上げ検討したので、これらの結果について報告する。