資源・素材2015(松山)

講演情報

企画講演

グリーンアジアのための資源業界と大学との絆

2015年9月8日(火) 09:30 〜 15:50 第5会場 (EL26)

趣旨説明:笹木圭子(九州大学), 司会:沖部奈緒子(九州大学), 島田英樹(九州大学), 三木一(九州大学)

15:05 〜 15:20

[1511] 火山から考える金属資源

南裕介1, 井村匠1, 大場司1, 柴山敦1 (1.秋田大学)

司会:三木一(九州大学)

キーワード:火山, 熱水性鉱床

地下からマグマがもたらされるとき,地表では火山が形成する.活火山の地下にはマグマの熱で駆動する熱水の循環系(熱水系)が存在し,ここでは循環する熱水による元素の移動,濃集が発生する.このプロセスは時に有用金属を濃集させ,熱水性鉱床の形成を促す.代表的な熱水性鉱床として斑岩型銅鉱床が挙げられ,同タイプの鉱床は全世界で流通する銅の約5割を生産し,銅資源として重要である.反面,熱水系に由来する火山災害も少なからず存在し,昨年の御嶽火山水蒸気噴火の様に甚大な被害が出ることもある.従って,熱水系に関する知見は資源供給と火山防災の両面において重要である.本研究では御嶽火山2014年水蒸気噴火噴出物,鳥海火山ラハール堆積物のほか,インドネシア国タンクバン・パラフ,パパンダヤン,チリ国セロ・トコ火山の噴出物を対象とし,火山体直下熱水系に由来する噴出物の産状,鉱物組み合わせから斑岩銅鉱床モデルとの対比を試みた.結果,活火山の直下に存在する熱水系は,斑岩型鉱床モデルの浅部に対応する可能性が示唆された.これは,鉱床形成と火山活動とが熱水系を介して相互に関与しあう可能性を示唆する.(若手ポスターに発表)


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