グリーンアジアのための国際資源人材育成戦略

[1308] 資源分野におけるJICAの援助戦略

^○山本将史 (独立行政法人国際協力機構)

司会: 島田英樹(九州大学)

キーワード：国際協力、人材育成

鉱物資源開発は、当該国の社会、経済に非常に大きな影響を与えるとともに、持続的かつ安定的な鉱物資源の確保は、途上国だけでなく世界経済の持続的発展にも不可欠です。このような国際的な関心も背景に、鉱業振興に強い意欲を持つ国が多くなっています。

鉱物資源の探査、操業には多くの資金と高い技術を要し、外国企業の参入も必要とします。しかし開発途上国の多くは、鉱業政策・法制度や体制、基礎的な地質情報、インフラが不足しているほか、政治・社会的なリスク、治安・紛争リスクなど、鉱業開発を行うには課題が多くあります。

JICAは開発途上国の鉱業開発における上記の課題への支援と、資源確保の両面を念頭に、主に、①開発途上国政府の体制整備・周辺インフラ支援などのソフト・ハード面での投資環境整備、②人材育成の協力を進めています。