11:20 〜 12:00
[1404] 水中放電プラズマを用いた汚水中有機化合物の分解処理
司会: 駒井武(東北大学)
キーワード:汚水浄化、放電プラズマ、ヒドロキシラジカル、ジクロロメタン、1,4-ジオキサン
高電圧パルスパワーを用いて水中でプラズマを作り,そこで生成される化学的活性種を利用した汚水処理方法は,新たな酸化促進法の一つとして検討されている。水中の放電プラズマによる有機物の分解除去の要因としては,放電プラズマにより生成される,ヒドロキシラジカルなどの強い酸化力を持つ化学的活性種があげられる。これらの化学的活性種は,電気的に直接,水中で高密度に生成できることから,対象物の濃度,pHなどの溶液の状態に依らず処理が可能である。さらに,従来の酸化促進法では,分解除去が困難であったジクロロメタンや,1,4-ジオキサンといった難分解性有機化合物が高濃度で存在する汚水に対しても,その有効性を示している。一方で,本方式はランニングコストの高さが課題となっている。本研究では,本課題の解決のため,プラズマにより生成される化学的活性種の定量評価,有機化合物の分解特性など基礎的な検証の他,電気的パラメータ,電極構造などの最適化による高効率化,金属イオンの酸化還元反応による相乗作用の利用,微生物処理との複合処理方式の開発など,総合的に取り組んでいる。
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