建設用原材料の評価・利用技術および脱水ケーキ等の未利用資源の活用

[3311] 脱水ケーキの利活用と廃棄物処理法での取扱い

^○友田正敏 (一般社団法人日本砕石協会)

司会: 麓隆行(近畿大学)

キーワード：脱水ケーキ、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、おから事件、豊島廃棄物不法投棄

骨材資源工学会のアンケート調査によれば、骨材業界では、脱水ケーキ・石粉等の処理、中でも有効活用方法の開発が課題とされている。

他方、脱水ケーキについては、事業場外に搬出する場合の法律上の取扱いが、地方自治体によって異なり、様々な解釈がされている。

廃棄物処理法における廃棄物とは、「ごみ、粗大ごみその他の汚物又は不要物」とされており、従前から様々な解釈がなされてきたが、現在では「総合判断説」により判断するとされる。

木くず事件、おから事件等の判例においても、また、再生利用を標榜して起こった三重県四日市や香川県豊島などの多くの不法投棄問題においても、この考え方によっている。

今後、循環基本法、廃棄物処理法等による、廃棄物等の適正な処分が進むことを望む。