鉱業史

[3516] 19世紀に生産された鉄道レールについての考察（その6）-鉱山関連施設で使用されたレールについて-

^○大石徹¹, 久間英樹², 古山隆³, 小松美鈴⁴ (1.日鉄住金環境株式会社, 2.松江工業高等専門学校, 3.東北公益文科大学, 4.湯之奥金山博物館)

司会: 中西哲也(九州大学)

キーワード：鉄道、レール、鉱山施設、木製、鉄製

鉱山関連施設で使用されたレールについて、幕末期～明治初期の官営茅沼炭鉱、官営高島炭鉱、官営生野銀山等で使用されていたことが文献等により確認されている木製鉄張レールの現物が、山梨県南巨摩郡内の複数の休廃止金鉱山の坑内に残存していることを発見したため、調査研究を行った。
また、明治初期の官営三池炭鉱大浦坑や工部省燈台寮構内軌道で使用されていた錬鉄製橋型レール、官営釜石鉱山・釜石製鉄所で使用された錬鉄製平底レール、官営幌内炭鉱等で使用された小型鋼製平底レールについても合わせて調査を行い、その結果を報告する。