資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

一般講演

リサイクル・鉱物処理

2016年9月15日(木) 13:00 〜 16:00 第7会場 (23番講義室)

司会: 林直人(産総研), 林浩志(三菱マテリアル)

14:15 〜 14:30

[3711] 気相-固相法によるMg-Al-Ca系合金から高純度マグネシウムへのリサイクル

井上誠1, 島崎由真2, 会田哲夫3, 松澤和夫4, 青柳成俊5 (1.富山高等専門学校, 2.富山化学工業株式会社, 3.富山大学, 4.産業技術高等専門学校, 5.長岡工業高等専門学校)

司会: 林直人(産総研)

キーワード:マグネシウム、真空蒸留法、押出加工法、耐食性、機械的特性

マグネシウム合金は近年、軽量でリサイクル性が良いことから、構造用部品への適用が増加している。マグネシウム合金にカルシウムを0.5%以上添加することにより、発火温度の上昇が認められ、防燃性、耐熱性に優れる。気相法の真空蒸留を行うとマグネシウムの耐食性に悪影響を及ぼす鉄、ニッケル等の元素を除去でき、真空蒸留で得られた高純度マグネシウム凝縮物を固相法の押出加工を行うと燃焼の恐れがなく板材に成形できる。本研究では、気相-固相法によるMg-Al-Ca系合金から高純度マグネシウムへのリサイクルを検討した。
気相法の真空蒸留では、原料温度600℃、回収温度350℃、保持時間8hの条件で、原料の60%以上のマグネシウム凝縮物を回収することができた。1回で得られたマグネシウム凝縮物はφ50mm、高さ約15mmが4個得られ、そのまま押出ビレットとし、押出温度300~375℃、押出速度0.5mm/s、の条件で、押出比33および100の板材を作製した。
得られた板材は純度99.99%以上で、腐食速度1mm/yの良好な耐食性となった。

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