リサイクル

[P-4] 固定化微生物を利用した塩化金酸水溶液からの金の還元除去及び酸化溶出によるリサイクル

^○鶴田猛彦^1,2, 加藤真里菜¹, 三浦夏輝¹, 小田島雄貴¹, 工藤遼¹, 前田一路² (1.八戸工業大学, 2.八戸工業大学大学院)

キーワード：リサイクル, 還元除去, 酸化溶出, 固定化微生物, 金

微生物を用いたバイオソープションによる塩化金酸溶液からの金の除去回収とリサイクルについては報告している。バイオミネラリゼーションによる金の除去については平成25年度資源・素材学会秋季大会で報告した。本発表では、いずれにおいても塩化金酸から多量の金を除去できたグラム陰性細菌の一菌株を用いて金の除去回収のリサイクルについて検討したので報告する。本菌株のポリアクリルアミド固定化菌体で金の除去を行った所、バイオソープションにおいては5分程度の極めて短時間に金（III)イオンを吸着除去することができた。一方、バイオミネラリゼーションは3日程度の時間をかけても還元がゆっくりと進行し、コロイド状の金が生成した。

今回、バッチ法により3日間金の除去実験を行い、還元によるコロイド状金の生成を行わせた後、チオ尿素水溶液で固定化菌体からの溶出を試みた所、バイオソープションの場合と同じ短時間で金の溶出が確認できた。さらに、一度、金の還元除去、チオ尿素溶出を行った固定化菌体で新たに金(Ⅲ)溶液からの還元除去を行った所、急速に還元が起り、2回目以降、短時間での金除去および還元された金からの酸化溶解を繰返し行えた。