16:00 〜 17:30
[PY-26] Ca-Al系吸着剤による希薄水溶液中からのフッ素の除去とのその機構
キーワード:フッ素、希薄、吸着除去
CaとAlから構成される無機化合物には、フッ素に対して高い除去能を示すものがある。本研究では、様々なCa-Al系吸着剤(酸化物、水酸化物、硫酸塩など)を用いた希薄水溶液(100ppm)からのフッ素の除去を行った。それぞれのCa-Al系化合物に特有のメリット・デメリットを比較しながら、それらの除去機構や適用できるpH範囲などを調べた。
結果の一例として、エトリンガイトでは80%以上の高いフッ素除去率を示した。塩基性領域では、除去操作後もエトリンガイトの結晶が維持されていた。フッ素は主にイオン交換により除去されたことが示唆される。水酸化物イオンの濃度が高くなると、フッ素との競合の影響が顕著になり、フッ素の除去率が低下した。中性領域では、塩基性での結果よりもフッ素の除去率が低下した。エトリンガイト構造の一部が溶解して陰イオン交換能が低下したためである。酸性領域ではエトリンガイト構造が酸溶解したにも関わらず、95%以上の高い除去率を示した。溶解を経て新たに生じたAl(OH)3にフッ素が吸着されたと推測される。他のCa-Al系化合物についても除去能やその機構に関する考察を行った。
結果の一例として、エトリンガイトでは80%以上の高いフッ素除去率を示した。塩基性領域では、除去操作後もエトリンガイトの結晶が維持されていた。フッ素は主にイオン交換により除去されたことが示唆される。水酸化物イオンの濃度が高くなると、フッ素との競合の影響が顕著になり、フッ素の除去率が低下した。中性領域では、塩基性での結果よりもフッ素の除去率が低下した。エトリンガイト構造の一部が溶解して陰イオン交換能が低下したためである。酸性領域ではエトリンガイト構造が酸溶解したにも関わらず、95%以上の高い除去率を示した。溶解を経て新たに生じたAl(OH)3にフッ素が吸着されたと推測される。他のCa-Al系化合物についても除去能やその機構に関する考察を行った。
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