資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

若手ポスター発表【コアタイム】

環境

2016年9月13日(火) 16:00 〜 17:30 第3会場 (銀河ホール)

16:00 〜 17:30

[PY-36] Al3+イオン共存下におけるアパタイトとの共沈によるフッ化物イオンの不動化

長門周吾, 平島剛, 笹木圭子 (九州大学)

キーワード:FAp

現行の産業排水中のフッ化物イオンの除去法は、CaF2による沈殿法およびそれに続く凝集法による2段階の処理で行われている点、最終汚泥の体積が大きい点が問題となっている。筆者らは石灰石資源をCa源として、溶解度積が小さく汚泥体積も小さいHAp (Ca10(PO4)6(OH)2)およびFAp(Ca10(PO4)6F2)との共沈により、1ステップで基準値以下までF-を不動化する方法を検討している。Ca(OH)2をCa源としたアパタイト生成では、Ca(OH)2表面をアパタイトが被覆することによるF-除去停滞期が生じる。これまでMg2+を添加することでアパタイト生成の停滞期を回避し、速やかにF-を不動化できることを明らかにした。本研究ではHAp/FApとの共沈によるF-不動化速度に対する共存Al3+の影響を検討した結果、Mg2+の10分の1以下のモル量のAl3+添加によって、同等のF-イオン除去速度の促進効果がみられた。Al3+のHAp/FAp結晶核形成への寄与、Ca(OH)2とHAp/FApの付着性、および炭酸イオンの影響などの観点に着目し、F-の不動化が促進されるメカニズムについて考察した。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード