一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

環境

2017年3月29日(水) 09:15 〜 12:00 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 別所昌彦(秋田大学),飯塚淳(東北大学)

10:45 〜 11:00

[3301-10-06] 中温条件下における亜ヒ酸(As(III))の微生物学的酸化および不動化に関する研究

惠良 祐太1、平島 剛1、笹木 圭子1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学)

司会: 飯塚淳(東北大学)

キーワード:ヒ素、亜ヒ酸、スコロダイト、ヒ素・鉄酸化微生物、製錬・鉱山廃液

近年の低品位鉱石の開発・処理により生じる酸性鉱山廃液・製錬廃液から、毒性の高い亜ヒ酸(As(III))をスコロダイト(FeAsO4·2H2O)として安定的に不動化する方法が注目されている。本研究では、スコロダイト生成が難しい中温(35-45˚C)かつ低濃度(数千ppm As(III))の模擬廃液からAs(III)を微生物学的に酸化・不動化することを試みた。実験は①As(III)酸化過程と②Fe(II)酸化+沈殿生成過程から構成した。①では、35˚C においてAs酸化細菌がAs(III) 1000 ppm全てを酸化した。その後Fe酸化細菌/古細菌を植菌し、45˚Cに移した②では、初期Fe(II)/As(III)モル比1.2以上の系では、一部のAs(V)が非晶質の鉄ヒ素化合物としてFe(III)と共沈した。一方、初期Fe(II)/As(III)モル比1.0以下の系では、スコロダイト生成によるAs不動化が確認された。以上より中温条件下であっても、初期Fe(II)/As(III)モル比を最適化することで、微生物学的As(III)酸化、スコロダイト生成によるAs不動化が可能であることが示された。

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