一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

環境

2017年3月29日(水) 13:00 〜 17:00 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 大川浩一(秋田大学),鈴木祐麻(山口大学),和嶋隆昌(千葉大学)

14:45 〜 15:00

[3311-24-07] 酸化マグネシウムの低結晶化による廃水中のホウ素除去における反応時間と固液分離性の改善

福田 宏樹1、帆保 駿吾1、松岡 光昭1、所 千晴1、鳥羽 裕一郎2、江口 正浩2 (1. 早稲田大学、2. オルガノ株式会社)

司会: 鈴木祐麻(山口大学)

キーワード:廃水処理、酸化マグネシウム、ホウ素除去、反応速度論、固液分離性

ホウ素を含有する大規模廃水は、ガラス繊維、半導体産業や石炭火力発電所などで認められている。廃水中のホウ素処理には、イオン交換等が使用される場合もあるが、処理容量やコストの観点から、大規模廃水処理では凝集沈殿法が一般的である。その1つとして酸化マグネシウムを用いたマグネシウム共沈法が注目されている。しかし、反応に時間を要することや、固液分離性が悪いなどの課題も知られている。そこで本研究では、酸化マグネシウム法を用いたホウ素除去における反応時間と固液分離性について定量的な把握を行ったほか、その改善を試みた。反応時間の短縮を狙い、塩基性炭酸マグネシウムを400–700°C程度の低温で焼成したところ、X線粉末回折分析によって低結晶性であることや、比表面積測定によってBET比表面積が大きいことが確認された。また、この低結晶性酸化マグネシウムを用いてホウ素除去を行ったところ、反応時間が早くなった上、ホウ素の除去性能も向上した。固液分離性の改善も見られ、マグネシウム共沈法よりもろ過時間が短縮された。フーリエ変換赤外分光光度計での測定によって、炭酸マグネシウムが凝集核となって固液分離性を向上させていることが示唆された。

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