15:30 〜 17:30
[PY1-20] ヒ素汚染をエネルギーに変換する生物材料としてのモエジマシダの利用可能性
キーワード:ファイトレメディエーション、モエジマシダ、バイオエタノール、酵母
低濃度広範囲に及ぶヒ素土壌汚染の有効な対策として、ヒ素高蓄積植物のモエジマシダを用いた修復技術(ファイトレメディエーション)が期待されているが、浄化後、ヒ素を高濃度で蓄積した植物体は現在廃棄物として処分され、処理費用を要している。そのバイオマスの有効活用法として、バイオ燃料(バイオエタノール)の原料とする可能性を検討する。
バイオエタノールの生産に利用できる糖類の組成分析は熱重量分析装置を用いて行い、併せてバイオマスに濃縮されたヒ素を溶出する方法も検討した。組成分析の結果、一般的な草本植物に比べ、モエジマシダはセルロースが少なく、リグニンが多く含まれていた。乾燥後に粉砕したモエジマシダの植物体を、1%硝酸を溶媒として常温で振とう撹拌したところ、84%のヒ素が抽出された。この残渣からの酵母を用いたモエジマシダのバイオエタノール発酵条件について現在検討中であり、詳細は発表時に報告する。これらの手法を組み合わせることで、モエジマシダはヒ素汚染を除去するだけではなく、バイオ燃料を生産する生物材料としての価値も期待できる。
バイオエタノールの生産に利用できる糖類の組成分析は熱重量分析装置を用いて行い、併せてバイオマスに濃縮されたヒ素を溶出する方法も検討した。組成分析の結果、一般的な草本植物に比べ、モエジマシダはセルロースが少なく、リグニンが多く含まれていた。乾燥後に粉砕したモエジマシダの植物体を、1%硝酸を溶媒として常温で振とう撹拌したところ、84%のヒ素が抽出された。この残渣からの酵母を用いたモエジマシダのバイオエタノール発酵条件について現在検討中であり、詳細は発表時に報告する。これらの手法を組み合わせることで、モエジマシダはヒ素汚染を除去するだけではなく、バイオ燃料を生産する生物材料としての価値も期待できる。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください