資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

開発機械・岩盤工学・資源開発技術・資源経済と社会システム(2)

2018年9月10日(月) 15:45 〜 17:00 第6会場 (A棟 2階 A23講義室)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

16:15 〜 16:30

[1607-11-03] 我が国経済における金属資源脆弱性の評価と政策への応用

○清水 孝太郎1、大和田 秀二2 (1. 早稲田大学(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)、2. 早稲田大学)

司会:才ノ木 敦士(熊本大学)

キーワード:クリティカルメタル、脆弱性、産業連関分析、リサイクル、政策立案

一次資源の大半を海外からの輸入に頼らざるを得ない日本において、資源の安定調達は重要な政策課題の一つである。我が国では、供給リスクの高い資源について、海外鉱山の開発、代替材料技術の開発、リサイクルの促進などといった政策を講じているが、供給リスクや供給途絶時の影響について、必ずしも定量的な評価を行っていない。
本研究では、政府審議会等で供給リスクが高いとされているいくつかの金属資源を取り上げ、産業連関分析の手法を応用しながら、国民経済におけるそれぞれの脆弱性評価を行ったほか、資源政策を立案する際の応用可能性を考察した。評価対象とする金属資源の供給途絶を当該金属部門における最終需要額の減少とみなし、逆行列を用いた波及計算で得られる粗付加価値誘発額の変化を我が国経済へ影響とみなした。また、最終需要部門における消費支出は、都市鉱山の形成に資すると考えた。分析には総務省2011年産業連関表を使用し、分析対象とした金属資源について、外部データを用いながら独自に部門分類の細分化を行った。我が国経済への影響評価等から、優先的に対策を講じるべき金属資源の考察、また都市鉱山の利用可能性を考察した。

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