資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

若手ポスター発表

開発機械(2)

2018年9月11日(火) 14:15 〜 15:15 ポスター会場 (A棟 1階 A14・A15講義室)

14:15 〜 15:15

[PY-04] インドネシアにおけるダム修復時の一次止水としての薬液注入工法の適用性についての検討

○浅野 哲1、島田 英樹1、笹岡 孝司1、濱中 晃弘1、利田 靖治2、阿部 智彦3、一ノ瀬 政友4 (1. 九州大学、2. 東曹産業株式会社、3. 日特建設株式会社、4. 都市基盤・環境・資源センター)

キーワード:薬液注入工法、水ガラス、アースダム

インドネシアでは近年,老朽化したダムにおける漏水が問題となっている。修復工事としてセメントグラウチング工法の適用が試みられているが,地盤の透水性が高く,セメントが固化する前に地下水流によって周辺地盤へ流出するため,施工が困難であることが実状である。そこで,セメントグラウチング工法の施工の前に薬液注入工法によって地盤の止水性を一時的に高めることでセメントの流出を抑制することが考えられている。本工法に使用する薬液は環境負荷を低減するために水ガラス系薬液が検討されているが,インドネシアにおける水ガラス系薬液を用いた薬液注入工法の施工事例はない。したがって,インドネシアにおける本工法の適用には,機能性の観点から十分な検討を要する。以上より,本研究では砂と粘土を混合した試料に固化時間の異なる2種類の水ガラス系薬液を適用することで作製したサンドゲルを用いて,各種物理試験を行うことで同国における薬液注入工法の適用に関して検討を行った。その結果,いずれの水ガラス系薬液を使用した場合においても透水性と強度において薬液注入工法で必要とされる改良効果を,十分発揮することが分かった。

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