13:00 〜 13:15
[3107-11-01] 電解採取浴からの電析Znの電流効率と結晶組織に及ぼす直鎖状高分子添加剤の影響
司会:川口 健次(同志社大学)
キーワード:電解採取、ニカワ、ポリエチレングリコール、亜鉛、電流効率
Zn2+ 1.07 mol/L, H2SO41.53 mol/Lの溶液に添加剤としてニカワ(分子量6000)またはポリエチレングリコール(PEG,分子量200~35000)を10 mg/L添加し,浴温45℃,攪拌100 rpmにてZnの電解採取を行い,ニカワの代替としてPEGを使用できるかどうかを検討した。Zn電析の電流効率は,添加剤無添加の場合が最も高く, PEGを添加した方がニカワを添加するより若干高くなった。Zn析出の部分分極曲線は,PEG,ニカワを添加すると分極し,その分極の程度は,分子量が同程度であれば,PEGとニカワでほぼ同一であった。PEGについては分子量が低い方から4000までは分子量の増加に伴い,吸着座が増えることでZn析出に対する分極効果が大きくなるが, 分子量が4000を超えると,PEG同士の絡まりおよび水溶液への溶解性の低下により,分極効果が低下した。添加剤を含まない浴では,電析Znの表面には水素発生痕が目立ち, 表面が粗くなった。ニカワまたはPEGを添加すると水素発生痕はほとんど見られなくなり,表面が平滑になった。ニカワとPEG添加を比較すると,表面粗度はPEG添加の方が小さくなり,より平滑となった。電析Znの表面粗度,結晶形態に及ぼすPEGの分子量の影響は,特に見られなかった。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください