資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

一般講演

鉱物処理(1)

2018年9月12日(水) 10:00 〜 11:00 第8会場 (A棟 2階 A26講義室)

司会:ドドビバ ジョルジュ(東京大学)

10:15 〜 10:30

[3801-03-02] 硫黄酸化細菌による黄銅鉱由来の元素硫黄の酸化除去の確認

○國廣 俊太1、新川 達也1、神谷 太郎1、小島 和浩1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:ドドビバ ジョルジュ(東京大学)

キーワード:黄銅鉱、バイオリーチング

本研究では、硫黄酸化細菌として知られるAcidithiobacillus caldus (以下、AC)が、硫酸処理時に黄銅鉱表面に生じる元素硫黄を除去するか確認した。試験では、温度45℃、振とう速度120rpmに設定し、フラスコ内でバイオリーチングを実施した。試料として、予め1M硫酸でリーチング処理して元素硫黄を生じさせた黄銅鉱精鉱を使用した。浸出液は、pH2.5硫酸、pH2.5培地、pH1.0硫酸及びpH1.0培地の4条件で、それぞれにACを加えた。なお、培地は除チオ硫酸ナトリウムATCC1995培地を用いた。pH2.5培地では浸出液のpHの低下が顕著にみられた。試験後の残渣に存在する元素硫黄量を調査するために、残渣中の元素硫黄をベンゼンで溶解し、吸光度値から元素硫黄量を解析した結果、pH2.5培地の残渣の元素硫黄量は他の条件に比べて極端に低かった。これらの結果から、ACはpH2.5培地のときに黄銅鉱由来の元素硫黄の酸化が顕著であることが分かった。ACは浸出液を調整すれば、黄銅鉱精鉱に生じた硫黄を除去できることを確認した。

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