15:30 〜 15:55
[1K0201-06-05] 廃鉛電池リサイクルにおけるマイナーエレメントの影響について
司会:中野 博昭(九州大学)、邑瀬 邦明(京都大学)
キーワード:鉛製錬、廃鉛電池リサイクル、微量元素
契島製錬所は、1951年から鉛製錬を開始し、年間90,000トンの鉛地金を生産する国内最大の鉛製錬所である。製錬方法は一般的な焼結―熔鉱−電解法を採用し、副産物として銀地金などの有価金属の回収を行うとともに、廃鉛電池のうち鉛電極部(以下巣鉛と称す)をリサイクル処理するキューポラ炉を所有している。各乾式炉の特性を活かし、多岐にわたる原料を処理するが、主原料は1次原料である鉛精鉱とリサイクル原料である廃鉛電池からの巣鉛であり、各原料の購入条件や有価金属の回収などを考慮し、原料構成比を決めている。
巣鉛には主回収の鉛以外にマイナーエレメントとして、付着硫酸、鉛蓄電池の極板間にある分離困難なセパレーターを起因とした有機物、極板の鉛合金に含有する金属(Sb,Ca,Sn等)がある。本報告では、これらマイナーエレメントに関し、付着硫酸によるキューポラ工程および熱分解時に生成する亜硫酸ガスによる脱硫工程への影響、有機物による硫酸製品品質、合金成分であるSnの製錬工程内の循環と鉛地金精製への影響などについて述べる。
巣鉛には主回収の鉛以外にマイナーエレメントとして、付着硫酸、鉛蓄電池の極板間にある分離困難なセパレーターを起因とした有機物、極板の鉛合金に含有する金属(Sb,Ca,Sn等)がある。本報告では、これらマイナーエレメントに関し、付着硫酸によるキューポラ工程および熱分解時に生成する亜硫酸ガスによる脱硫工程への影響、有機物による硫酸製品品質、合金成分であるSnの製錬工程内の循環と鉛地金精製への影響などについて述べる。
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