資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向

2019年9月25日(水) 09:30 〜 12:00 第2会場 (C1 1階 講義室2(173))

司会:岡部 修平(石炭エネルギーセンター)、濱中 晃弘(九州大学)

11:40 〜 12:00

[2K0201-07-07] CO2-CH4混合ガスを用いたコールベッドメタンの増進回収に関する研究

○菅井 裕一1、森藤 弘貴2、佐々木 久郎1 (1. 九州大学大学院工学研究院、2. 九州大学大学院工学府)

キーワード:コールベッドメタン、CO2、混合ガス、増進回収、石炭

石炭層にCO2を圧入してコールベッドメタンの増進回収を図るCO2-ECBM(Enhanced Coalbed Methane)が検討されている。CO2-ECBMにおいては、CO2の圧入に伴い生産ガス中にCO2が混在するようになり、その濃度が高くなれば生産を終了せざるを得なくなる。しかしながら、その状況においても炭層内にはCBMが残留していると考えられるため、生産されるCH4-CO2混合ガスを用いて、残留CBMを回収する方法を検討した。

ステンレス製耐圧容器内に石炭粉末を充填し、その中にCH4を圧入して石炭に吸着させ、模擬CBM層を作製した。これにCO2ならびにCO2とCH4の混合ガス(CO2:CH4=2:8および7:3)を圧入してCBMの回収実験を行なった。その結果、CO2濃度が高いほどCBMの回収率は高い傾向であったが、CH4を含む混合ガスを長期間圧入することによって継続的にCBMの回収が可能であることが示され、CO2-ECBMにおいて生産されるCO2とCH4の混合ガスを用いた残留CBMの回収は有効であることが示された。

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