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[2P0127-39-13] Extraction behavior of Ru(III), Rh(III) and Pd(II) using TBPDA-[Cnmim][Tf2N] mixed phase in nitric acid medium
Keywords:Ionic liquid, [Cnmim][Tf2N], PGMs, Solvent extraction
経済の発展に伴い,白金族元素は多くの工業製品に使用されているが,我が国は少資源国であり自国内での安定的な供給体制の構築が重要な課題となっている. 白金族回収の主流は溶媒抽出法であるが,多量の揮発性有機溶媒の使用による二次廃液の発生や火災事故リスクなどの課題が山積している. そこで筆者らはイオン液体(IL)に着目した. 既往の研究からILは金属イオンに対し抽出能を有し,難揮発性で高い化学的安定性を有することが明らかとなっており,ILを有機溶媒の代替品として用いることで溶媒抽出法の欠点を克服できると考えられる. また,既往の研究からILは抽出剤と組み合わせることでより高い抽出性能を示すことも明らかとなっている. 難抽出性白金族元素の活性化・抽出促進を目標とし,1-alkyl-3-methyl imidazolium bis[(trifluoromethyl)sulfonyl]imide([Cnmim][Tf2N])とN,N,N’,N’-Tetrabutyl-2,6-pyridinediamide (TBPDA)の混合相を用いた硝酸水溶液中でのRu(III), Rh(III), Pd(II)の抽出挙動を検討した.その結果,50 mM TBPDA-[Cnmim][Tf2N]混合相では298 Kにおいて硝酸濃度に因らずPd(II)が高い抽出率を示し,150 mM TBPDA-[Cnmim][Tf2N]混合相では333 KにおいてRu(III)及びRh(III)が高硝酸濃度で良好な抽出率を示した.本会では,TBPDA-[Cnmim][Tf2N]混合相の硝酸水溶液中におけるRu(III), Rh(III), Pd(II)の抽出・逆抽出挙動を検討したので報告する.
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