資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

鉱業史

2019年9月26日(木) 13:00 〜 16:50 第1会場 (C1 1階 講義室3(172))

開催挨拶:日本鉱業史研究会会長 大石 徹 (日鉄セメント株式会社)
司会:久間 英樹(松江工業高等専門学校)、中西 哲也(九州大学総合研究博物館)

15:20 〜 15:50

[3K0101-07-05] 3次元レーザスキャナを用いた多田銀銅山内民田地区A群の定量解析

○久間 英樹1、福岡 久雄2 (1. 松江工業高等専門学校、2. 東京電機大学)

キーワード:3次元レーザ測定、多田銀銅山、露頭掘、坑道掘

「民田地区」は多田銀銅山の歴史を紹介する施設「悠久の館」から北東へ約7㎞に位置している。江戸時代の銀山役人秋山良之助による多田銀銅山の編纂史料「摂州多田銀銅山濫觴来歴申伝略記」には、奈良時代に東大寺の大仏鋳造の際に銅を寄進するため、民田村の東南に隣接する(旧)国崎村の奇妙山神教間歩を採掘したという伝承が記されている。また同編纂史料には、江戸時代前期、民田村内の鳴出し銅山、𣖔木銅山、大坂山銅山、鳥越銅山の四ヶ山が往古大盛りであったと記載されている。
 これまでの目視による調査で、この地区の南に位置しているA群には、急峻な地形に大きな溝掘跡や階段状の露頭掘跡が多数残存していることが確認されている。またA群では、露頭掘から坑道掘へ移行した断面形状が三角型の坑道等、多様な坑道掘跡も確認されている。今回3次元レーザスキャナを用いて露頭掘跡周辺や坑道内の測定を行った。この結果、露頭掘から坑道掘へ移行した坑道が地中内で繋がっていることや坑道内に多数の木片等が発見された。これよりA群が近代まで再開発を繰り返し行われていたことがわかった。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード