資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

一般講演

高温素材プロセッシング

2019年9月26日(木) 13:00 〜 16:50 第3会場 (C1 1階 大講義室(191))

司会:関本 英弘(岩手大学)、安田 幸司(京都大学)

13:40 〜 14:00

[3K0310-20-03] 白金の乾式リサイクルプロセスに関する平衡論と速度論の研究(発表者:修士課程)

○村田 敬1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:乾式製錬、貴金属製錬、コレクターメタル、Al2O3-CaO-SiO2系スラグ、懸垂粒子

貴金属製錬の操業では、貴金属の回収速度が重要である。本研究は白金族金属(PGM)の乾式リサイクルにおける白金の金属銅への回収能に関するものである。1723 K、還元雰囲気下で、Al2O3-CaO-SiO2系スラグとCu-Pt合金を平衡させPtをスラグ相に化学的に溶解した。ここに粉末状または粒状のCuまたはCu2Oを添加し、スラグ中の Pt濃度の経時変化から化学的に溶解Ptの回収能に及ぼす添加銅の形態と形状の影響を調べた。次に、粒子径が1 µm以下のPtの微粒子を1723 K、還元雰囲気下で、Al2O3-CaO-SiO2系スラグに物理的に懸垂させた。ここにCuまたはCu2Oを添加し、スラグ相を吸い上げ方によりサンプリングし、スラグ中のPt濃度の経時変化から懸垂粒子の回収能に及ぼす添加銅の形態の影響を調べた。以上の実験から、スラグに化学的に溶解したPtの回収に関してはCu2Oの方がわずかながら優位であり、形状による影響は確認されなかった。また、物理的に懸垂したPtの回収に関してはCu2Oが非常に優位であり、懸垂したPt粒子がCuと合金化していることが確認された。

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