資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源経済と社会システム/資源開発技術

2020年9月8日(火) 09:00 〜 11:30 第2会場

司会:武川順一(京都大学)、羽柴公博(東京大学)

10:50 〜 11:10

[1K0201-06-05] 凍結融解作用を受ける支笏溶結凝灰岩の損傷に与える冷却速度の影響

○歌代 佳祐1、野中 聡志1、児玉 淳一1、福田 大祐1、藤井 義明1 (1. 北海道大学)

司会:羽柴公博(東京大学)

キーワード:溶結凝灰岩、凍結融解、冷却速度、AEイベント、残留ひずみ

寒冷地の岩盤表面では,しばしば凍結融解作用によって劣化が引き起こされる.そのため,岩盤斜面の長期安定性を評価するには,凍結融解による岩石の損傷の進行を把握することが重要である.本研究では,含水飽和状態の支笏溶結凝灰岩を対象に凍結融解試験を行い,岩石の損傷に与える冷却速度の影響について検討した.まず,同一の供試体に対して冷却速度を変化させながら凍結融解試験を実施した結果,冷却速度が遅くなるほど,間隙水の凍結開始温度は高くなること、1サイクルでのAEイベントの発生数が多くなること,残留ひずみや凍結膨張ひずみが大きくなることがわかった.次に,3つの供試体に対して,それぞれ異なる冷却速度で凍結融解サイクルを繰り返し与える試験を実施した結果,冷却速度を遅く設定した供試体ほど,残留ひずみと凍結膨張ひずみは大きいことがわかった.以上のことから,冷却速度が遅いほど1サイクル当たりの岩石の損傷は大きいと考えられる.

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