一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

企画講演

資源探査の研究動向と大規模データプロセッシング

2021年3月8日(月) 09:00 〜 11:45 第1会場

司会:木崎彰久(秋田大学)、桑谷立(海洋研究開発機構)、久保大樹(京都大学)

09:20 〜 09:40

[1K0101-07-02] 地熱地帯を対象としたGEOFRACによる3次元亀裂分布モデリングと熱水の主要上昇経路の推定

○池本 龍平1、久保 大樹1、ヘリアワン ヌール モハマド2、小池 克明1 (1. 京都大学大学院、2. バンドン工科大学)

司会:木崎彰久(秋田大学)

キーワード:亀裂系、地球統計学、確率シミュレーション、熱水流動、インドネシア

地熱資源や石油などの天然資源探査・開発などにおいて,岩盤の亀裂分布の評価は重要とされている.特に低透水性の結晶質岩盤では岩盤中の亀裂が水理的性質に強く影響することから,広範囲にわたる亀裂分布形態を明らかにすることは重要な課題の一つである.しかしながら,亀裂の観測情報は範囲・量ともに限られており,少ない観測情報を適切に補間しながら空間分布推定を行うことが必要とされている.そこで,本研究ではGEOFRAC(GEOstatistical FRACture simulation method)と呼ばれる手法を用い3次元亀裂分布モデリングを行うことで,地熱地帯における主要な熱水流動の上昇経路の推定を試みた.GEOFRACはボーリングや坑井調査などにより得られた亀裂の観測データから,地球統計学的手法を応用して亀裂の密度と方向(走向・傾斜)の空間分布を推定し,広域的な亀裂分布モデリングを可能にする.亀裂データとしてインドネシア西ジャワ州のWayang Windu地区において,坑井調査から得られたデータを使用した.この地区は大規模な地熱発電所が稼働しており,安山岩を基盤岩とする.シミュレーション結果の妥当性は,推定した亀裂分布と既知の断層データとの関連性などから実証できた.

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