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[3K0401-07-01] パッシブトリートメント導入に向けた石灰石による酸性坑廃水中和処理シミュレーションの作成
司会:菅原一輝(成蹊大学)
キーワード:パッシブトリートメント、酸性坑廃水、地球化学シミュレーション
重金属を含む酸性坑廃水処理の実施にあたっては、中和処理にかかる費用の削減が課題となっている。現在、日常の管理を必要としないパッシブトリートメントに注目が集まっており、本格導入に向けた様々な試験研究が実施されている。本研究では、パッシブトリートメントとして最も一般的な手法である石灰石を用いた中和処理を対象とし、水路型反応槽を想定した高精度な処理予測シミュレーションを作成するとともに、実サンプルを使用した中和試験との比較から、本格導入に向けた課題点の洗い出しを行った。一連のシミュレーションより、処理廃水の流量が一定の場合、水路中の中和剤充填率には最適な値があることが明らかになった。また、中和剤として石灰石を使用すると銅や鉛は炭酸塩鉱物として効果的に沈殿除去される一方で、亜鉛やカドミウムはその一部がケイ酸塩鉱物および炭酸塩鉱物として除去されるものの一律排水基準値以下には減少しないことが確認された。発表では、中和剤としてドロマイトを使用したケースについてもあわせて紹介するとともに、沈殿物による表面被覆の影響等など、本格導入に向けた課題についても議論する。
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