資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/ 岩盤工学/ 資源経済と社会システム/ 資源開発技術

2021年9月14日(火) 13:00 〜 15:40 第1会場 (Webex)

司会:濱中 晃弘(九州大学)、才ノ木 敦士(熊本大学)

13:20 〜 13:40

[1K0106-12-02] (学生発表:修士課程) 製鋼スラグ添加による高温メタン発酵の収量向上

○砂原 啓人1、楠田 啓1、日下 英史1 (1. 京都大学)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:高温メタン発酵、製鋼スラグ、添加剤、促進剤

メタン発酵とは廃棄物系バイオマスをメタン菌によって嫌気性条件下で発酵させ、エネルギー源として有用なメタンを含むバイオガスを獲得することができる生物学的プロセスである。しかしながら、発酵に長時間を要するにもかかわらず有機物の分解率が低いなど様々な課題を抱えている。これらの課題を解決するために前処理や添加剤の投与などが検討されており、嫌気性消化の際に微生物が必要とする微量金属(Fe や Mn など)を含む金属塩を添加することでメタンの収量が向上したという報告がある。本研究では、製鋼スラグに着目し、添加剤としての適用を検討した。製鋼スラグは、製鉄プロセスで大量に発生する廃棄物であり、微量金属を含むため、メタン収量の向上が見込まれることに加え、先行研究で用いられている添加剤と比較してコストの低減、製鋼スラグの新規用途の開発が期待できる。そこで本研究では、粉末セルロースを基質として高温メタン発酵回分実験を行い、メタン収量に及ぼす影響を調査した。その結果、製鋼スラグの添加によってメタンの発生が促進し、早期の有機物分解率向上、発酵時間の短縮が見られ、メタン収量が向上することを明らかにした。

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