資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/ 岩盤工学/ 資源経済と社会システム/ 資源開発技術

2021年9月14日(火) 13:00 〜 15:40 第1会場 (Webex)

司会:濱中 晃弘(九州大学)、才ノ木 敦士(熊本大学)

13:40 〜 14:00

[1K0106-12-03] (学生発表:修士課程) カット野菜残渣のメタン発酵における前処理に関する基礎研究

○吉村 伊澄1、楠田 啓1、日下 英史1、富田 裕一1、大土井 克明2、村岡 秀樹3、森光 俊二3、酒井 謙二4、田代 幸寛4 (1. 京都大学大学院エネルギー科学研究科、2. 京都大学大学院農学研究科、3. 株式会社ヴァイオス、4. 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:メタン発酵、野菜残渣、熱アルカリ前処理、乳酸発酵

近年食の簡易化が進行しカット野菜の需要が伸びている一方で、年間約164万トンもの残渣が発生している。野菜残渣の処理には高含水率のバイオマスにも適用可能なメタン発酵が適していると考えられるため、本研究ではカット野菜残渣のメタン発酵に向けた前処理に関する基礎研究を行った。リグニンやセルロース等の難分解成分の分解を促進させるため、熱アルカリ前処理の使用を検討した。アルカリ薬剤はKOHを使用した。また、野菜残渣の収集・運搬面の問題を解決するため、腐敗臭の軽減が期待できる乳酸発酵試料に対しても実験を行った。試料は野菜の非加食部分をミキサーにかけたものを使用した。カット野菜残渣試料では熱処理・熱アルカリ処理条件は未処理条件に比べて同程度以下になるという結果となった。これらの原因には発酵阻害物質生成やリグニンの含有量が少ない事、メイラード反応等が可能性として考えられる。一方、乳酸発酵を施した試料においては前処理の効果がはっきり認められ、この理由としては未処理条件ではメタン菌と乳酸菌の間で競合が起こった可能性や、乳酸発酵によって阻害物質の原料となる糖が分解され阻害物質が生成しにくかった可能性が考えられる。

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