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[1K0506-12-07] 陰イオン交換カラム法による銅電解液からの銀の回収
司会:夏井 俊悟(東北大学)
キーワード:銅電解液、銀、陰イオン交換法、カラム法
銅電解精製では、およそ98%の粗銅を99.99%の電気銅に精製する。しかしながら、銀の分離は難しく、一部が電気銅に混入して製品として出荷される。銀の電気銅への混入による経済損失は、国内で年間4億円程度、全世界で70億円程度になる(2018年度統計を基に推計)。これまで、銀を回収するために銅電解液を強塩基性陰イオン交換樹脂に接触させ、銅は吸着させず、銀のみを吸着させて、銀の分離を試みる試験を実施した。その結果、銅を電解液中に残し、銀を十分に吸着回収できることを確認した。さらに、銀の回収と陰イオン交換樹脂の再利用を目的として、脱離溶媒を検討した。硫酸により銀以外の不純物の脱離が、塩酸により銀の脱離が可能であることが分かった。本報告では、銀の回収に陰イオン交換カラム法を適用し、実用化の可否について検討する。
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