資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表(ショート講演有)】環境・リサイクリング分野

2021年9月15日(水) 13:00 〜 14:28 第6会場 (Webex)

司会:中島 一紀(北海道大学)、柏谷 公希(京都大学)

13:24 〜 13:32

[2K0607-17-04] (学生発表:修士課程) 市販の液体のりが尿素分解菌のウレアーゼ活性に与える影響

○大村 萌美1、中島 一紀1、川﨑 了1、青木 園子2 (1. 北海道大学、2. 日特建設株式会社)

司会:柏谷 公希(京都大学)

キーワード:地盤固化、尿素分解菌、MICP法、液体のり

筆者らは,低環境負荷型の新しい海岸侵食の対策技術として,現地の尿素分解菌を用いて炭酸カルシウムを析出させるMICPによる海浜砂の固化に関する研究を進めている。宮崎海岸周辺の地盤より単離したSporosarcina sp.を用いてウレアーゼ活性試験を実施した際に,試行的に市販の液体のりを培養液に添加することで尿素分解菌のウレアーゼ活性が高くなることがわかった。しかし,その理由は明らかではなく,明らかにできればMICPの適用性を高める可能性がある。
 そこで,液体のりが尿素分解菌のウレアーゼ活性に与える影響を調べるための実験を行った。初めに,液体のりの主成分であるPVAに着目し,分子量やけん化度が異なる試薬のPVAを培養液に添加したウレアーゼ活性試験を実施した。その結果,いずれの場合もウレアーゼ活性の上昇は見られなかった。次に,限外ろ過膜を用いて液体のりをPVAとそれ以外の成分に分離し,それぞれを培養液に添加した実験を行った。その結果,PVA以外の成分を添加した場合に高いウレアーゼ活性が見られ,ウレアーゼ活性を高める原因物質は液体のりに含まれるPVA以外の香料や安定化剤などの微量成分であると推定された。

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