一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/ 岩盤工学/ 資源経済と社会システム/ 資源開発技術

2022年3月7日(月) 13:00 〜 17:00 第2会場 (Webex)

司会:濵中晃弘 (九州大学),玉村修司 (幌延地圏環境研究所),福田大祐 (北海道大学)

14:00 〜 14:20

[1K0209-19-04] (学生発表:修士課程) 大きな地殻変動履歴に伴う鉛直地圧の時空間変動

○五十嵐 大樹1、坂口 清敏1 (1. 東北大学)

司会:濵中晃弘 (九州大学),玉村修司 (幌延地圏環境研究所)

キーワード:鉛直地圧、被り圧、地殻変動、地震

2011年東北地方太平洋沖地震前後の釜石鉱山(被り300m,標高550m)における地殻応力測定の結果から,地震前まではほぼ被り圧相当と測定されていた鉛直応力が,地震1年後には約2.4倍になり,その後次第に被り圧相当に復元していることが報告された(Sakaguchi et. al. Sci. Rep. 2017).1年後に鉛直応力が倍以上になった原因は,測定地点の直上から半径2km程度の位置する3つの山(標高約1,300m)が一時的に影響したとされているが,以前からある山の影響を一時的に受けたとする説明は不十分である.そこで,本研究では,地震前後の鉛直応力成分の増加理由について,報告されている測定結果の再評価を行うとともに,理論的説明の可能性について検討した.さらに数値解析によって,理論的説明を裏付ける境界条件について検討した.具体的には,既報では注目されていない6応力成分のボーリング軸方向の深度変化および経年変化に着目し,応力のつり合い条件の観点から,せん断応力のボーリング軸方向の変動が鉛直応力増加の要因になっていた可能性を示した.また3D-FEM解析による単純なモデル計算から,鉛直応力の増加に関しては,山の影響は大きくないこと,水平応力よりもせん断応力の影響が大きいことを示した.

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