資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 環境

2022年9月8日(木) 13:00 〜 16:10 第1会場 (A11)

司会:有馬孝彦(北海道大学)、 中島一紀(北海道大学)

14:50 〜 15:10

[3101-09-06] (学生発表:修士課程)Mn酸化菌を利用したMn2+/Zn2+含有坑廃水のPassive treatmentプロセスの開発

○近藤 大希1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学)

司会:中島一紀(北海道大学)

キーワード:パッシブトリートメント、マンガン酸化菌、連続通水試験、酸性鉱山廃水、ウッドルフ鉱

国内外の多数の休廃止鉱山にて坑廃水の発生が問題となっている。坑廃水中の各種重金属のうち、溶存pH-Eh域の広いマンガン(Mn)は除去が困難な金属の一つである。積極的な試薬・動力の投入によりアルカリpH域にて溶存Mn2+を酸化除去する従来法(Active Treatment)に対し、微生物活性等の自然力を活用し、中性pH域にてMn2+酸化除去を行うPassive Treatmentが低コスト/低環境負荷の代替法として注目されている。本研究では、直方体型アクリル製水槽を小型人工湿地(Mn酸化菌反応槽)と見なし、次の2条件にて国内J鉱山の模擬坑廃水(Mn2+ 70 mg/L; Zn2+ 2 mg/L; pH 7)を連続通水した:① Down-flow型; 充填剤Bio-zeolite (別鉱山由来のMn酸化菌(SK3株)を予め付着させたzeolite); J鉱山由来Mn sludge途中添加、② Up-flow型; 充填剤 半焼成dolomite; J鉱山由来Mn sludgeを数回植菌。①は開始直後からMn2+/Zn2+除去率の低下が見られたが、Mn sludge/ calcium carbonateの添加を経てMn2+/Zn2+除去率は>98%/ 96%を維持した。一方②は開始より110日間、Mn2+/Zn2+除去率>97%/ 98%を維持した。また、滞留時間短縮でMn2+/Zn2+除去率が低下したため、再植菌やcalcium carbonate添加により除去率の安定化を試みた。②のプロセスでは、Mn酸化物としてbirnessite以外にwoodruffiteの生成が認められ、これらのバイオ生成機構を調査するため生成鉱物の表面観察や微生物群衆構造解析を試みた。

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