資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 高温素材プロセッシング

2022年9月8日(木) 14:50 〜 16:30 第2会場 (A12)

司会:西岡宣泰(愛媛大学)、関本英弘(岩手大学)

16:10 〜 16:30

[3208-12-05] (学生発表:修士課程)銅製錬スラグにおけるAlbiteの溶融挙動と均質化

○宮田 康司1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

司会:西岡宣泰(愛媛大学),関本英弘(岩手大学)

キーワード:曹長石、スラグ、濃度偏析

本研究では一般的な銅マット溶錬のスラグ組成である 56.4 mass%FeO-36.65mass%SiO2-2 mass%CaO-1 mass%MgO-4 mass%Al2O3のスラグに Albite を混合し組成制御, 原料管理などの観点から実験条件を変化することにより, スラグに対する Albite の溶解挙動を明らかにするとともに, スラグ中の Albite 成分の濃度偏析を小さくする条件を調べることを目的とした. 具体的にはスラグとAlbiteをるつぼに挿入し, るつぼの種類, Albite の形状や混合の有無, るつぼへの投入量を変化させ, 1523 Kに2 h 保持する実験を行い, Albite の溶融挙動について調べた. 鉄るつぼを用いた実験では, 試料の上部下部でガラス質と結晶質に分離し, ライン分析ではどの酸化物でも試料下部から6000 µm 付近で濃度のバラつきが観察されたが, 白金るつぼでは試料全体がガラス質となり, 鉄るつぼのライン分析で観察されたような濃度のバラつきは見られなかった. また, 試料を混合, Albite の投入割合を減らすことで試料全体の濃度偏析が抑えられた.

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