一般社団法人資源・素材学会 2023年度 春季大会

講演情報(2023年2月3日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 粉体精製工学部門委員会「学生賞セッション」

2023年3月13日(月) 13:00 〜 16:45 第3会場 (6号館 2階 621)

司会:飯塚 淳(東北大学),松岡 光昭(関西大学),村山 憲弘(関西大学)

13:50 〜 14:05

[1K0301-10-04] (学生発表:修士課程) メラミン含有架橋体を用いた低濃度ロジウム塩酸溶液からのロジウム回収

○小林 佳菜1、青木 瞭太1、松本 和也1、寺境 光俊1 (1. 秋田大学)

司会:飯塚 淳(東北大学)

キーワード:白金族金属、ロジウム、メラミン、イオン交換樹脂

白金族金属は産業分野では必要不可欠であるが、希少性が高く非常に高価であるため、使用済み製品からの効率的なリサイクルが求められる。Rhは他の白金族金属に比べ結合力が弱く効率的にリサイクルすることが難しいとされている。そこで本研究では、低濃度Rh溶液からRhを効率的に回収する方法の検討を行った。メラミンは酸性条件下では、複素環の窒素がプロトン化することで、Rh塩化物錯イオンとイオン対を形成することが当研究室の検討で判明している。そこで新規Rh吸着剤としてメラミン含有架橋体を合成することとした。メラミンとバニリンを180 ℃で30時間反応させることで架橋体を合成し、Rh吸着試験を行った。ロジウム濃度100 ppmの塩酸溶液を用いて25 ℃で試験を行ったところ、Rh吸着率は83 %であったが、80 ℃で行った場合には、98 %と高いRh吸着率を達成することができた。これは加熱を行うことで、Rh塩化物錯イオンが吸着されやすいイオン形態([RhCl6]3)に変化したことに起因するのではないかと考えられる。また、低濃度ロジウム塩酸溶液(10 ppm)を用いた場合にも94 %のRhを回収することができ、効率的にRhを回収することができる架橋体の開発に成功した。

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