【企画講演】金属資源の生産技術に係る基礎研究・成果報告会［9/12(火) PM 第1会場］

[1101-08-08] Di n-Octyl Sulfideによる銅鉱石中のヒ素含有銅鉱物とヒ素非含有銅鉱物の選択浮選

○小野 竜大^1,2、Refilwe Sandra Magwaneng¹、榊原 泰佑¹、神谷 太郎¹、橋本 晃一¹ (1. 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構、2. 秋田大学)

司会者：橋本 晃一（JOGMEC）

キーワード：ヒ素、銅、浮選、捕収剤

近年、銅鉱石中の不純物ヒ素の含有率が増加傾向にあり、一部の鉱山においてヒ素を多く含有する高ヒ素銅精鉱が生産されている。不純物のヒ素は硫ヒ銅鉱やヒ四面銅鉱などのヒ素含有銅鉱物に由来しており、ヒ素品位が低い銅精鉱を生産するためには、浮選工程でヒ素含有銅鉱物とヒ素非含有銅鉱物を分離する必要がある。しかしながらXanthateなどの硫化銅鉱物を対象とした捕収剤では、ヒ素含有銅鉱物とヒ素非含有銅鉱物とを浮選分離することが難しい。そこで、本研究では、ヒ素含有銅鉱物とヒ素非含有銅鉱物に選択性を持つDi n-Octyl Sulfideを用いて、銅鉱石からのヒ素含有銅鉱物の選択浮選を検討した。