一般社団法人資源・素材学会 2024年度 春季大会

講演情報(2024年2月2日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 素材・資源循環研究の学際融合[3/18(月) AM 第3会場]

2024年3月18日(月) 09:00 〜 11:45 第3会場(6号館 3階 632)

司会:黒川 晴正(東京大学),安田 幸司(京都大学)

●非鉄製錬原料の低品位化、原料・対応元素多様化、に伴い、製錬技術の変革が求められている。
本企画講演では、従来技術に加えて新たな研究を行っている研究を紹介したい。

<発表時間35分中、講演25分、質疑応答10分/1件>

09:40 〜 10:15

[2K0301-04-02] アノード電析法を用いる貴金属・レアメタルの新規分離・回収法の開発

○大内 隆成1、Ding Chunhao1、Wu Shuang1、岡部 徹1 (1. 東京大学)

司会:黒川 晴正(東京大学)

キーワード:貴金属、レアメタル、アノード電析法 、溶融塩

銅、鉛、亜鉛などのベースメタルの製錬プロセスでは、原料中に微量に混入しているBi や Sb などのレアメタルや Au や Ag などの貴金属を分離・回収・精製する工程を経る。最近では、原料として投入するスクラップ量が増加しており、スクラップ中に含まれるレアメタルや貴金属を分離・回収・精製するプロセスが、製錬プロセス全体の制御やコストの観点で益々重要となっている。銅製錬を例にとると、自溶炉、転炉といった乾式製錬工程を経て製造した粗銅 (銅品位~99.5%) をアノードとして用いる銅の電解精錬工程で、高純度の銅 (銅品位99.99%) を得ると同時に、レアメタルや貴金属の濃縮物である電解スライムを生成する。そのスライムから、個々の金属を段階的に個別のプロセスを経て分離・回収・精製する。個々のプロセスは、酸化焙焼、浸出、沈降、溶媒抽出、電解採取・電解精錬などを組み合わせ、多量の薬品を要する複雑な多段工程となっている。本発表では、これらのさまざまな工程を置き換える可能性のある新規手法として、最近我々が開発している「アノード電析法」を用いる各種レアメタルや貴金属の環境調和型の分離・回収法について紹介する。

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